コラム

100 選挙報道に思うこと

2019年07月22日

 2019年7月21日、第25回参議院議員選挙が行われました。

 2019年7月22日付毎日新聞朝刊によれば、投票率について、確定した数字は出ていないものの、「毎日新聞の集計によると全国平均48.84%で、過去最低だった1995年の44.52%に次ぐ低い水準となる見通し」ということです。

 

 投票日における投票時間は午前7時から午後8時とされています。

 テレビでは、投票締め切り直後の午後8時頃から、複数チャンネルで、数時間にわたり、開票速報と共に、各候補者の選挙期間の戦いぶりや国政上の課題について伝える番組が放送されていました。 

 

 このような選挙特番は毎回のことですし、昨日も断片的に目にしたのみではあるのですが、開票作業が終了しない段階、それも開票作業が始まったばかりの段階で当落の見込みを速報で伝える必要がどれほどあるのか、同じような趣旨の番組を複数チャンネルで同時並行的に放送する必要がどれほどあるのか、そして、何よりも、有権者に判断材料を提供し、投票行動への意識を喚起するためには投票日前にそのような趣旨の番組を放送するべきであるのに、なぜ投票後のタイミングで放送するのか、といった点で、私は大いに疑問を感じました。

 

弁護士 八木 俊行

伏見通法律事務所
名古屋市中区錦2丁目8番23号
キタムラビル401号
(地下鉄伏見駅1番出口・丸の内駅6番出口各徒歩約2分)
法律相談のお申し込みは