コラム

32 古事記、知ってますか?~日本史の話1~

2014年12月18日

とある事情から、この3か月ほど日本の歴史について調べています。

日本とはどのような国なのか、日本人とはどのような民族なのか。

建国の神話に遡って調べ、人にそれなりの説明ができる程度の知識を得ることができないか、と考えています。

日本の建国の神話と言えば「古事記」です。ちなみに「古事記」とは西暦712年に編纂され、当時の元明天皇に献上された日本最古の歴史書とされている書物です。江戸時代に国学者本居宣長が読みやすく翻訳し、広く読まれるようになったそうです。

皆さんはその内容はご存知ですか?私は、その名は知っていましたが(日本書紀と抱き合わせで)、恥ずかしながら内容はほとんど知りませんでした。

神々による国生み、天上界(高天原)と地上界、アマテラスとスサノオ、ニニギノミコト、日向のイワレビコの東征と初代神武天皇の即位、といったキーワードで神話から建国へつながる物語が綴られているわけですが、知らない人が圧倒的に多いのではないでしょうか。

戦前には学校で古事記を教えたのだとか。今、学校で古事記の内容について教えているのでしょうか。ちなみに私は学校で古事記について習った記憶がありません(忘れているだけかもしれませんが)。建国の神話を含め、この国の歴史を常識として知っておくことはとても大切なことではないでしょうか。もし学校では古事記の内容まで教えていないとすれば、それほど難しい話でもないし、学校でも簡潔に教えるべきではないでしょうか。

ところで、古事記には、天上界から地上界の出雲国(イズモノクニ、現在の島根県)へ神(スサノオ)が降り立つくだりがあります。日本海側に位置する出雲国に神が降り立った、という点については、誰もが、これは中国大陸方面からの渡来人の上陸のことを指すのではないかと考えるところではないでしょうか。しかし、詳細はどうもよく分かっていないようですね。

先日、実に興味深い本があることを知りました。

その名も『「神武」は呉からやって来た』(竹田昌暉氏著、1997年初版)。まだ10頁ほどしか読んでいないのですが、あの『三国志』の呉の水軍が黒潮に流されて日本に漂着した、天孫降臨とはそのことを指すのだ、という論旨のようです。

一般的には神武天皇の即位は西暦前660年とされており、中国の三国時代は西暦184年~280年とされていますから、かなり時期的に開きがあるのですが、とてもロマンのある発想ではないでしょうか。

考えてみると、これまで古代日本のことなど本当にぼんやりとしか理解していませんでした。古代からの日本の歴史を知ることで、今、自分が生きる日本という国がまた違って見えるのかもしれませんね。